有安杏果のリセットする格好良さ
1/15、ももいろクローバーZの有安杏果が、1/21を持ってグループを卒業する旨を発表した。
NEWS - 週末ヒロイン ももいろクローバーZ オフィシャルサイト
その日の午後からの積極的なメディアへの出演、卒業の報告。
本当に卒業するんだと、この数日間でその確固たる決意を私たちに見せつけてきた。
卒業理由はシンプル。「普通の女の子の生活を送りたい」から。
芸能界から多くの人が今回の件に関しコメントし、有安杏果の卒業を讃えた。
ファンの間でも様々な議論が巻き起こった。
私自身もこの数日間、この件に関していろいろ考えた。
ネットに転がっている意見は、表情や発言、過去の噂、ろくなソースもない情報、映像から切り取られた画像を元に推測したものを引き伸ばした憶測を織り交ぜたものばかり。
私ははただ一つ。「有安杏果がももいろクローバーZを卒業する。」。その事実一つについて前向きに考えた。
これは、有安杏果自身の今回の行動を美化するために書いているのではない。応援したい自分の気持ちをまとめたいがためだけに書いている。そして、私は有安杏果推しではない。なので、あくまでももクロが大好きな他推しが綴る意見だと捉えていただきたい。
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ちなみに、
この記事が1日で2000PVほど今年の初めに来まして、調子に乗ってまたブログ再開しました。ありがとうございました。
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結論
はじめに結論として一言、
ももかちゃん、超カッコいいぜ
私にとっての「ももクロ」の魅力
前提として、私はももクロの格好良さに惹かれてファンになった。
私がももクロを好きになったのは、2012年の年初め。「猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」に出会ってからである。いわゆる猛烈新規。
前山田健一が表現した、ポップでシンフォニックなスペースオペラ。メガデス全盛期の元ギタリスト、マーティー・フリードマンの痺れるギター。そして、明るく歌いかつ激しく踊る5人の少女たち。
何よりカッコ良かった。
ももクロ自身はもちろん、それを支える人たちもめちゃめちゃ格好良かった。
ももクロは、アイドルとして、アーティストとして、パフォーマーとして挑戦し続けていた。
様々な困難、逆境の中でも前を向いて調整し続けるその姿勢は、本当に格好良く、輝いている。
現状、私が参加する現場数は年に4回ほどではあるが、ももクロChanなどの番組を見続けながらずっと彼女たちを応援し続けている。
有安杏果の格好良さ
メンバーそれぞれがそれぞれの格好良さを持っている。
私はファンになった当初からずっと玉井詩織推しだ。玉井詩織の格好良さに惹かれてきた。
しかし、有安杏果にも魅了されてばかり。
ライブで聴くたびに圧倒される成長の絶えない歌唱力。小さいのに何倍にも大きく見えるダンス。
有安杏果のパフォーマンスは、ももクロの中でも頭一つ抜けてクオリティが高く、かっこいい。
ももクロのアーティストとしてのパフォーマンスの質を底上げし続けたのは、紛れもなく有安杏果だ。
影の功労者だと私はずっと思っている。
さらに、有安杏果は、人一倍挑戦者である。
事実、ここ数年の活動を見ただけでも、作詞作曲、ソロライブツアー、大学進学、写真、ドラム、観光大使など、自分の道を突っ走ってきた。
その背中は、痺れるほどかっこいい。
そして、今回の件。
私は、ももいろクローバーZからの、そして芸能界からの卒業は、有安杏果の新たな挑戦だと感じた。
そんな有安杏果の姿を他のメンバーも知っていたから、今回の卒業を受け入れたのかもしれない。
スケジュールに縛られ続ける生活では思いっきり挑戦したいことにも挑戦できないのだろう。"リセット" することで、違う挑戦に踏み出せる。「何時だって挑戦者」な有安杏果の新たな挑戦だと私は捉えた。
やっさんの "新たな" 挑戦
有安杏果は、0歳から芸能界で生きてきた。
彼女の言う「普通の女の子の生活」とは違う、今の彼女にとっての "普通じゃない生活" を送ってきた。
彼女にとってのこれまでの人生は、 "普通じゃない生活" の中でしか歩んでこなかった。
小さい島国で育った子供が外の世界に憧れるように、同じ国で育ってきた人が海外に憧れるように、普通の人間が芸能界に憧れるように、彼女は彼女にとっての普通の世界に憧れたのかもしれない。
彼女は今後について「具体的には何も決まっていない」と言った。
今後のスケジュールを何も決めず真っさらにして、普通の生活をしたいと。
この卒業によって、これまでの生活を "リセット" するわけである。
これまでの生活環境をリセットして、何もわからない新しい道を歩む。とてもかっこいい。私なら、憧れで終わってしまう。だが、彼女は実行に移した。その勇気。めちゃめちゃかっこいい。
「一度距離を置いて」と綴っていたため、「休業でもいいのでは?」と言う声もあったが、卒業を選んだ所にまた彼女の格好良さを感じる。
彼女は、芸能界に少しでも軸足を残さなかった。軸足を残すと高く飛べない。
彼女は培ってきたアイドル生活から完全に距離を置いて、新たな生活をする。
彼女の、物事に対してこだわってきたその姿勢をここでも感じた。
「どうして?」とは私は正直思わない。これは、彼女が有安杏果であるために導き出された決断だと。何も変わらず貪欲に挑戦し続けるカッコいい彼女の姿そのものに私は見えた。
最後に
もちろん、有安杏果の卒業に対し残念な気持ちはある。ももかちゃんの思い出はたくさんある。好きな歌もある。
私の初現場は、2012年の夏西武。私が初めて聴いたももクロのリアルの声は、「絶対絶妙サーマナイ」と泣きながら歌う有安杏果だった。
それからライブへ行くたび驚かされる歌唱力の成長。私は、ももかちゃんが歌うバラード曲が本当に大好き。
私は、変わらず有安杏果の挑戦を全面的に応援しています。
そして、次なる新生ももクロには楽しみしかない。この逆境をどう乗り越えるのか。
ただ、1/21までは、5人のももクロを精一杯応援したい。
私は、幸いにもラストライブへ参加する権利を手に入れることができた。精一杯見届ける覚悟です。
有安杏果にとっての「普通じゃない生活」を抜け出して、「普通の生活」を送る勇気ある第一歩。そして、その「普通の生活」の向こう側を僕は楽しみにしています。
有安杏果さん。本当にありがとうございました。そして、お疲れ様でした。